交通事故後の首の痛み、大丈夫?

交通事故治療の教科書 Vol.02
交通事故の当日は、首に強い痛みがなく、違和感程度という方が多くいます。
ところが翌朝になると、その違和感が痛みや苦しさに変わり、人によってはしびれや頭痛も始まります。
「当日は大丈夫だったから」と、安心しすぎないことが大切です。
症状は、ぶつけられた方向によって変わります
交通事故後の首の症状は、すべての方に同じように現れるわけではありません。
私の経験では、車がどの方向からぶつけられたかによって、痛む場所や動かしづらい方向が大きく変わります。
特に多いのが、後方から追突されたケースです。
後方からの追突では、
- 上を向くと痛い
- 下を向くのがつらい
- 首を動かすと苦しい
と訴える方が多くいます。
事故の状況と首の動きを一緒に確認することが大切です。
良くしようとして、動かしすぎないでください
首が痛いと、自分で何とかしようとしてストレッチをしたり、何度も首を動かしたりする方が少なくありません。
しかし、事故後の首は神経が興奮し、筋肉にも炎症が起きていることがあります。
私がこれまで見てきた患者さんの中にも、首を動かしたことで、かえってだるさが強くなった方がいました。
特に事故後10日から2週間程度は症状が強く出ることがあります。痛みを確認するために何度も動かしたり、強いストレッチや刺激を加えたりするのは避けましょう。
首を冷やしすぎないことも大切です
事故後の首は、無理に動かさないだけでなく、冷えによって血流を悪くしないことも大切です。
夏は、冷房の風を首へ直接当てないようにしてください。
冬は、首まわりを冷やさず、心地よい範囲で温かく保ちましょう。
強く温めるというよりも、季節を問わず「首を冷やしすぎないこと」がポイントです。
まとめ
交通事故当日は違和感程度でも、翌朝から首の痛みや苦しさが強くなる方は少なくありません。
後方から追突された場合は、特に上を向く、下を向く動作がつらくなる傾向があります。
自分で治そうとして無理にストレッチをせず、首を冷やしすぎないようにしてください。
痛みだけでなく、しびれや頭痛が始まった場合は、我慢せず早めに身体の状態を確認してもらいましょう。

